クレジットカードの歴史について解説します。

クレジットカードの歴史1

クレジットカードの歴史は、3人の人物から始まります。それは実業家フランク・マクナマラと一流百貨店ブルーミングデールの創始者の孫アルフレッド・ブルーミングデール、そして弁護士のラルフ・スナイダー。彼らがクレジットカードの仕組みを考えたといわれています。

 

クレジットカードの直接の歴史は、1950年ダイナースクラブの発足から始まります。その後1958年にアメリカン・エキスプレス(AMEX)が誕生しました。この二つのクレジットカードはT&E(トラベル&エンターテイメント)を主たる使用目的としたカードです。

 

クレジットカードの歴史のもうひとつの流れは、銀行系ブランドのカードです。1958年にバンク・オブ・アメリカからバンカメリカードの発行を開始。これが現在のVISAカードです。バンカメリカードに対抗するために、アメリカ東海岸を本拠地とする大手銀行でインターバンク・カード協会(ICA)を設立しました。これが現在のMasterCardです。

 

クレジットカードの歴史の流れの中、国際ブランドとして確立・認知されたのは、T&E系のダイナース・AMEX、銀行系のVISA・MasterCard、そしてJCBの5つです。

クレジットカードの歴史2

クレジットカードの歴史、日本の場合は、1949年に京都専門店会が「チケット」を発行したことに始まります。1951年、日本信販が「クーポン」を発行。さらに1960年日本ダイナースクラブが設立。1961年には日本信販と三和銀行によってジャパンクレジットビューロー(現JCB)が設立されました。

 

クレジットカードの歴史においては、ダイナース、アメックス、VISA、MasterCard、JCBの5つでしのぎを削りますが、銀行系のVISAとMasterCardが、発行枚数等でダイナース・アメックスを凌駕するようになりました。

 

クレジットカードの歴史的転換は、1980年代になって、ひとつの金融機関が「VISAカード」「MasterCard」の両方のブランドのカードを発行する「デュアル発行」が主流となったこと。日本においても1987年、日本信販を皮切りに「デュアル発行」されるようになりました。

 

クレジットカードが「デュアル発行」されるようになったことにより、クレジットカード会社のサービスそのものが問われる時代となりました。それまでは、どの国際ブランドのカードが欲しいかがクレジットカード会社を選ぶ基準でしたが、どのカード会社のサービスが良いかが基準となったのです。これはクレジットカードの歴史において、ある意味革命的なことと言えるでしょう。

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